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「小さな悩み、はじめました。」を、続けました。

年々上昇傾向にある家庭内での児童虐待。そうした実際の状況や、保護された子どもの生活などを知るため、保護所併設型の千葉市児童相談所へ取材を行った。寄せられる相談の中には命を奪うほどの虐待に至るケースもあれば、子育てに関する小さな悩みまで様々らしく、職員の「小さな悩みのうちに相談できれば、大事に至らないのではないか」という言葉が印象的であった。だから私たちは、どんな悩みでも、誰でも発信できることが、子どもを取り巻く環境のSDGsにつながると考えた。わざわざ人に話すほどでもない「小さな悩み」。いつの間にか入ってる「スマホの中の意味のない写真」。どちらも誰もが持っているけれど、何かの役に立つものとは思われていない。私たちはこれらを豊かな資源と捉え、一冊の小さな作品『小さな悩み、はじめました。』を制作した。そして、本プロジェクト『「小さな悩み、はじめました。」を、続けました。』では、ZOOM上でつながった参加者同士の共感へと再利用するサステナブルなワークショップ一連の活動を、アートプロジェクトとして位置づけている。人間にとって悩みは普遍的だからこそ、悩みは共通言語になりうる可能性を秘めているのだ。

協力:DOOR、千葉市児童相談所

小さな夢、はじめました。
(宇野好美、加藤イオ、佐相友里子、中島優子)

東京藝術大学が主催するDOOR(Diversity on the Arts project)第4期修了生の4人。子どもを取り巻くケアの現場をより社会に開かれた場とする方法を考えるための実習「ケア実践場面分析演習」(2020.10~2021.1)において、共同制作を行った作品「小さな悩み、はじめました。」の活動を展開するグループ。

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