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まほろばの記憶 ~The Memory of Utopia~

幼い頃に見た長野の青い山、旅行で行った北海道の丘、実家から見える赤い夕焼け。どれも私にとって大切な記憶の景色だ。先日ある番組を見た。*1  現代人が今の暮らしをこのまま続けたら、近い未来、環境破壊に歯止めが掛からなくなり、食糧危機や多くの問題によって地球に住むことができなくなるという。幼い頃から慣れ親しんだこの光景がいつか見られなくなってしまうかもしれないことを知り、衝撃を覚えた。
そこで今回、私の主な制作テーマである器をもとに、器に関連性が深くSDGsの中でも生活に身近な「食」に焦点を当て、自身の個展という形で展覧会を企画した。
再生ガラスを用いた器の制作、EAT財団の提案する『地球を守りながら100億人を健康的に養える理想の食事』*2 に基づき作った食事の共有を行い、展覧会の売り上げのうち1割を国連WFPが行う食に関する支援に寄付する予定だ。
多くの人がこの展覧会をきっかけに食を通じたSDGsに興味を持ち、日々の生活の中で行動できるよう発信する。また、自然の光景や記憶の光をモチーフにガラスで制作した作品や空間を通して人々が想像力を働かせ、ひとときでも心理的に解放される展示空間を制作していく。

*1:NHKスペシャル 2030 未来への分岐点2
*2:EAT財団The EAT-Lancet Commission on Food, Planet, Health https://eatforum.org/eat-lancet-commission/

協力:株式会社手紙社

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萩原睦

記憶の中の光景や空の印象、心象風景をもとにガラスを素材として作品制作をしている。
2020 女子美術大学芸術学部デザイン工芸学科工芸専攻 ガラスコース 卒業
2020 東京藝術大学大学院美術研究科工芸専攻 ガラス造形研究分野 修士課程 入学
現在 同大学院修士 2 年在籍中