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布をとりまく物語

新宿区の神田川・妙正寺川沿いには古くから「染(そめ)」の伝統工芸が栄えてきた。独自の文様を発展させ、卓越した技術、洗練された美を今に伝えている。しかし、近年こうした伝統的な技術やそれに基づく産業は西洋のものに押されているのが現実である。そこで我々は、染の伝統工芸における現代的な価値を再考し、そこから未来につながる新たな「和」の在り方を探求することにした。それが「Shinjuku re "和" style project」であり、本企画はそのプロジェクトの中の一企画である。ここでは「染」の技術、歴史、思想、職人の姿、色、音などの様々な要素を手がかりにアート作品を提示し、価値の再発見を目指す。 美しく染められた反物は着物に仕立てられた後も、染め直され仕立て直され長年愛用される。さらには衣類以外の物に作り直される。そこには日本独自のサステナブルなスタイルが息づいているのである。SDGsを志向するこれからのライフスタイルにおいて、この伝統的な日本文化の中にこそ貴重なヒントがあると考えた。アートをインターフェイスとして、「染」の文化の可能性を再認識し、新たな一歩を探っていきたい。

共催:Shinjuku re "和” style project実行委員会 協力:富田染工芸、染の里おちあい二葉苑

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木藤遼太、久保田ヤスタカ、後藤宙、橋銑、多田恋一朗、村岡佑樹

「布をとりまく物語」は新宿区内の「染(そめ)」について映像作家:久保田ヤスタカによるアーカイブを主としている。今展示では記録と並行して、木藤遼太、後藤宙、高橋銑、多田恋一朗、村岡佑樹ら若手作家の視点から見えてくる「染(そめ)」文化の魅力やその未来について考察していくことを目的としている。