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絵の置かれたリビング

東京郊外にある鳩山ニュータウンにシェアアトリエを共同で立ち上げた。高度経済成長により人工的に作られた都市、そして生活。分譲開始から半世紀が経過し、住民の生活は核家族の生活像から趣味活動など個人の活動に転換を始めている。  共同するアーティスト・花岡は日本絵画の文脈と古典技法を用いて現代の移りゆく生活を捉える。シェアアトリエとした住宅はかつての都市化に合わせ、都心部に勤務先を持つ家庭の生活のためにあった。築約50年が経過し、増築された細長いリビングが様々な世代の生活の痕跡として現れている。家族のためにあったリビングを私たちは転換した。家族のための私的な空間を他人同士が生活(活動)できる公的な空間、すなわち公共空間への転換である。    新たな生活像の萌芽をかつての生活空間の読み替えにより内側から見出そうとしている。郊外住宅地では、現在高齢化や空き家の増加など課題が山積している。持続可能性を考えるには、常に移りゆく生活を再定義し続けなければならない。生活が変化する過渡期にある今、アートの視座から生活を捉え、建築の視座から生活を漸進的に定義し直す。私たちの運動はその連続の一部を切り取ったものである。

小西隆仁・花岡美優

小西は東京郊外の超高齢化する鳩山ニュータウンを対象に、私的空間の公的活用のための「小さな建築」の提案を連鎖的に行う。現在は戸建て住宅をシェアアトリエとし、アーティストと共に活動の場を運営。 花岡は日本画の技法や歴史を援用した絵画制作を通じて「文化が持つアイデンティティの再考」をテーマに制作活動を行う。

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