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障害者の困難な体験環境をアートで解決する センサリールームプロジェクト

発達障害(自閉スペクトラム症)や感覚過敏の特徴のある子どもなど、大きな音や他人の視線、予期せぬ出来事など非日常が苦手な人にとって、スポーツの試合会場は刺激が強く、観戦の機会を持てない人が数多く存在しています。そのような特徴を持つ子どもとその家族が試合会場で安心して観戦するためセンサリールームの必要性が日本でも求められています。センサリールームとは、明るすぎない照度と、大きな音や声などの大音量を遮る遮音が施され、人混みや周囲の視線を避けて安心して観戦できる部屋のこと。専門のスタッフにより運営されています。
このプロジェクトでは、公益財団法人日本サッカー協会とともにARTの視点から観戦が困難な人の「違い・困りごと」を見つめ、サッカーの試合会場に設置するセンサリールームの形を探り制作、実際に設置します。一言で感覚過敏と言ってもそれぞれ苦手なこと、居心地のよいことは異なるため、センサリールームに特定の型があるわけではありません。科学的見地・福祉的視野にデザイン性や美術の視点が加わることで、従来のセンサリールームに拘らない「観戦のスタイル」にも一石を投じることを目指しています。

協力:公益財団法人日本サッカー協会 
(【天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会(予定)】にてお披露目される予定です。)

美術学部 Diversity on the Arts Project(DOOR)
大学院美術研究科デザイン専攻 Design Embody研究室(橋本和幸研究室)

社会人と藝大生がアートと福祉を学んでいます。周囲とのあいだで違和感を感じている当事者による講義、ダイバーシティをテーマとしたワークショップを制作する実習など、芸術と福祉のにじみあう領域を拡大しながらユニークなカリキュラムを展開しています。2021年度はデザイン科橋本和幸研究室とともに、誰もがスポーツ観戦できる環境をつくるための実践を行っています。

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